Arduino:
YAML を操作する

方法:

Arduinoで直接YAMLを扱うことは、メモリ制約とネイティブYAML処理ライブラリの不在のため、高級プログラミング環境での操作ほど簡単ではありません。しかし、YAMLの解析または生成が必要なプロジェクトの場合、一般的なアプローチには、コンパニオンコンピュータ(例:Raspberry Pi)を使用するか、外部スクリプトを使用してYAMLファイルをよりArduinoフレンドリーな形式(例:JSON)に変換する方法が含まれます。デモンストレーション用に、後者のアプローチを人気のあるライブラリー、ArduinoJsonを使用して焦点を当てましょう。

ステップ1: YAML設定をJSONに変換します。オンラインツールやコマンドラインユーティリティyqなどを使用できます。

YAMLファイル(config.yaml):

wifi:
  ssid: "YourSSID"
  password: "YourPassword"

JSONに変換(config.json):

{
  "wifi": {
    "ssid": "YourSSID",
    "password": "YourPassword"
  }
}

ステップ2: ArduinoJsonライブラリを使用して、ArduinoスケッチでJSONファイルを解析します。まず、Arduino IDEのライブラリマネージャーを介してArduinoJsonライブラリをインストールする必要があります。

ステップ3: コード内でJSONを読み込み、解析します。Arduinoのストレージの制限のため、JSON文字列が変数に格納されているか、SDカードから読み出されると想像してください。

サンプルのArduinoスケッチ:

#include <ArduinoJson.h>

const char* jsonConfig = "{\"wifi\":{\"ssid\":\"YourSSID\",\"password\":\"YourPassword\"}}";

void setup() {
  Serial.begin(9600);

  StaticJsonDocument<200> doc;
  DeserializationError error = deserializeJson(doc, jsonConfig);

  if (error) {
    Serial.print(F("deserializeJson() failed: "));
    Serial.println(error.f_str());
    return;
  }

  const char* ssid = doc["wifi"]["ssid"]; // "YourSSID"
  const char* password = doc["wifi"]["password"]; // "YourPassword"

  Serial.print("SSID: ");
  Serial.println(ssid);
  Serial.print("Password: ");
  Serial.println(password);
}

void loop() {
  // この例ではここには何もありません
}

スケッチを実行すると出力:

SSID: YourSSID
Password: YourPassword

このアプローチは、JSONへの変換とArduinoJsonライブラリの利用を含み、Arduinoプロジェクト内での扱いやすいYAML設定の処理を可能にし、マイクロコントローラー上での直接的なYAML解析を回避します。