標準エラーへの書き込み

Elm:
標準エラーへの書き込み

方法:

Elmは主にウェブ開発を対象としており、伝統的なコマンドライン環境でのように直接stderrに書き込むという概念は同じ方法で適用されません。しかし、Node.jsや類似の環境で実行されるElmプログラムにおいては、JavaScriptとのインターロップをポートを使用して実現することが、類似の機能を達成するための鍵となるアプローチです。ここでは、それを設定する方法を示します:

Elmのコード(Main.elm):

port module Main exposing (main)

import Browser

port errorOut : String -> Cmd msg

-- JSにエラーメッセージを送信するダミーの例関数
generateError : String -> Cmd msg
generateError message =
    errorOut message
    
main =
    generateError "This is an error message for stderr"

JavaScriptとのインターロップ(index.js):

const { Elm } = require('./Main.elm');

var app = Elm.Main.init();

app.ports.errorOut.subscribe((message) => {
  console.error(message);
});

このElmコードは、ElmからJavaScriptにメッセージを送信することを可能にするポートerrorOutを定義しています。次に、JavaScriptコードで、このポートを通して送信されたメッセージをリッスンし、console.error()を使用してstderrにリダイレクトします。この方法により、それをサポートする環境で効果的にstderrに書き込むことができます。これは、ElmのJavaScriptとのインターロップ機能を活用することによって実現されます。

Node.jsのターミナルでのサンプル出力(index.jsを実行した場合):

This is an error message for stderr