標準エラーへの書き込み

Kotlin:
標準エラーへの書き込み

どうやって:

Kotlinでstderrへの書き込みは、System.err.println()を使って達成できます。このメソッドはSystem.out.println()と似ていますが、標準出力ストリームではなく標準エラーストリームへ出力を向けます。

fun main() {
    System.err.println("これはエラーメッセージです!")
}

サンプル出力:

これはエラーメッセージです!

特にLogbackやSLF4Jのようなログフレームワークを使用する、より構造化されたまたは複雑なアプリケーションでは、特定のログレベル(例えば、ERROR)に対してstderrへログを書き込むようにロガーを設定できます。

SLF4JとLogbackを使用する:

  1. まず、build.gradleにSLF4J APIとLogback実装を追加します:
dependencies {
    implementation 'org.slf4j:slf4j-api:1.7.30'
    implementation 'ch.qos.logback:logback-classic:1.2.3'
}
  1. 次に、Logbackを(src/main/resources/logback.xmlで)エラーレベルのメッセージをstderrに向けるように設定します:
<configuration>
    <appender name="STDERR" class="ch.qos.logback.core.ConsoleAppender">
        <target>System.err</target>
        <encoder>
            <pattern>%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} [%thread] %-5level %logger{36} - %msg%n</pattern>
        </encoder>
    </appender>
    
    <root level="error">
        <appender-ref ref="STDERR" />
    </root>
</configuration>
  1. そして、KotlinのコードでSLF4Jを使ってエラーメッセージをログに記録します:
import org.slf4j.LoggerFactory

fun main() {
    val logger = LoggerFactory.getLogger("ExampleLogger")
    logger.error("これはエラーログメッセージです!")
}

サンプル出力(stderrへ):

2023-04-01 12:34:56 [main] ERROR ExampleLogger - これはエラーログメッセージです!