Lua:
リファクタリング
方法:
簡単なLua関数を取り上げてリファクタリングしてみましょう。リスト内の数値の合計を計算する関数ですが、最初は効率や明確さをあまり考えずに書かれています:
function sumList(numbers)
local result = 0
for i=1, #numbers do
for j=1, #numbers do
if i == j then
result = result + numbers[i]
end
end
end
return result
end
print(sumList({1, 2, 3, 4})) -- 出力:10
より効率的で読みやすいバージョンにリファクタリングする:
function sumListRefactored(numbers)
local result = 0
for _, value in ipairs(numbers) do
result = result + value
end
return result
end
print(sumListRefactored({1, 2, 3, 4})) -- 依然として出力:10
リファクタリングされたバージョンは、冗長な内部ループを取り除き、ipairs
を使ってリストをきれいに反復処理します。
深掘り
歴史的には、リファクタリングは80年代後半のSmalltalkプログラミングコミュニティから来ており、マーチン・ファウラーの書籍「Refactoring: Improving the Design of Existing Code」によって人気が出ました。Luaでは、リファクタリングは複雑な条件の単純化、大きな関数の小さなものへの分割、テーブルの使用の最適化を通じてパフォーマンスを向上させることがよく含まれます。
Luaでのリファクタリングには注意点があります。Luaの動的な性質と柔軟な型付けは、変数の名前の変更や関数シグネチャの変更など、注意深く行わないとリスクを伴うリファクタリングをすることになります。静的コード解析ツール(luacheck
など)は、そのようなリスクを減らすことができます。代替手段には、テスト駆動開発(TDD)があります。ここではコードは開発プロセスの不可欠な部分として、別のリファクタリングフェーズとは対照的に、継続的にリファクタリングされます。
参照
- ベストプラクティスと例については、ロベルト・イェルサリムシーによる「Programming in Lua」。
- 言語横断的な原則については、マーチン・ファウラーによる「Refactoring: Improving the Design of Existing Code」。
- Luaコードの保守やリファクタリングを目的としたツールやモジュールについては、LuaRocksディレクトリ(https://luarocks.org/)。