標準エラーへの書き込み

Python:
標準エラーへの書き込み

方法:

sys.stderrを使用する

Pythonの組み込みsysモジュールはstderrへの明示的な書き込みを許可します。このアプローチは、単純なエラーメッセージや診断に直接的です。

import sys

sys.stderr.write('Error: Something went wrong.\n')

標準エラー出力へのサンプル出力:

Error: Something went wrong.

print関数を使う

Pythonのprint関数は、fileパラメータを指定することで出力をstderrにリダイレクトできます。この方法はprintのユーザーフレンドリーさを活用しつつ、エラーメッセージを扱うのに便利です。

from sys import stderr

print('Error: Failure in module.', file=stderr)

標準エラー出力へのサンプル出力:

Error: Failure in module.

loggingモジュールを使用する

より包括的な解決策として、Pythonのloggingモジュールはメッセージをstderrに直接送るだけでなく、ファイルへの書き込みやメッセージ形式のカスタマイズなど、さまざまなことを実現できます。この方法は、様々なログレベル、メッセージ形式、または宛先が必要なアプリケーションに最適です。

import logging

logging.basicConfig(level=logging.WARNING)
logger = logging.getLogger(__name__)

logger.error('Error: Database connection failed.')

標準エラー出力へのサンプル出力:

ERROR:__main__:Error: Database connection failed.

サードパーティのライブラリ:loguru

loguruはPythonアプリケーションのログを簡素化する人気のサードパーティライブラリです。エラーを自動的にstderrに向けるなど、さまざまな機能を提供します。

loguruを使用するには、まずpip経由でインストールします:

pip install loguru

次に、以下のようにPythonスクリプトに組み込みます:

from loguru import logger

logger.error('Error: Failed to open file.')

標準エラー出力へのサンプル出力:

2023-04-05 12:00:00.000 | ERROR    | __main__:<module>:6 - Error: Failed to open file.