Visual Basic for Applications:
XMLとの作業

方法:

XML を扱い始めるには、通常 MSXML2.DOMDocument オブジェクトを使用します。このインターフェースを使用すると、XML ドキュメントをロード、解析、およびナビゲートすることができます。以下は、XML ファイルをロードし、その構造をナビゲートし、属性とテキスト内容を読む方法を示す簡単な例です。

' まず、ツール -> 参照を通して "Microsoft XML, v6.0" への参照を追加したことを確認してください
Dim xmlDoc As MSXML2.DOMDocument60
Set xmlDoc = New MSXML2.DOMDocument60
xmlDoc.async = False
xmlDoc.Load("C:\Path\To\Your\File.xml") ' あなたの XML ファイルをロード

' XML が正常にロードされたかを確認
If xmlDoc.parseError.ErrorCode <> 0 Then
    MsgBox "XML ロードエラー:" & xmlDoc.parseError.reason
Else
    '  要素をナビゲートして読む
    Dim book As IXMLDOMNode
    Set book = xmlDoc.SelectSingleNode("//book/title") ' <book>  内の最初の <title> を見つけるための XPath
    MsgBox book.Text ' タイトルテキストを表示
End If

上記のサンプルコードでは、MSXML2.DOMDocument60 のインスタンスを作成し、XML ファイルをロードしてから、エラーをチェックします。エラーが見つからない場合は、XPath を使用して特定のノードにナビゲートし、そのテキスト内容を表示します。

深堀り:

VBA における XML 機能の統合は、Office アプリケーションが Web データおよびサービスとやり取りする必要性が高まった2000 年代初頭にさかのぼります。MSXML ライブラリ、または Microsoft XML Core Services は年々進化し、改善されたパフォーマンスとセキュリティ機能を備える最新バージョンとして MSXML2.DOMDocument60 が推奨されています。

しかし、VBA の XML 処理機能は強力であるにもかかわらず、Python の XML.etree や C#’s LINQ to XML など、現代のプログラミング環境に比べて効率が低く、より煩雑であると考えられています。VBA の固有の冗長性と参照を手動で追加および管理する必要性が、迅速な開発を妨げる可能性があります。さらに、JSON がより軽量なデータ交換フォーマットとして登場して以来、伝統的なシステムや特定のエンタープライズサービスとの互換性を必要とする場合を除き、多くのプログラマーやアプリケーションが XML から離れています。

しかしながら、Microsoft Office の自動化の文脈で XML ドキュメントの解析や生成が必要なタスクにおいて、VBA の XML 処理機能を活用することは、実行可能であり、時には必要なアプローチです。これにより、Office アプリケーションの豊富な機能セットと XML によって提供される構造化されたデータ操作機能へのアクセスのバランスが取れます。