Visual Basic for Applications:
正規表現の使用

使い方:

VBAで正規表現を使用するには、最初に Microsoft VBScript Regular Expressions ライブラリを有効にする必要があります。VBAエディタで ツール -> 参照設定 に移動し、Microsoft VBScript Regular Expressions 5.5 をチェックします。

文字列内にパターンが存在するかを見つける基本的な例です:

Sub FindPattern()
    Dim regex As Object
    Set regex = CreateObject("VBScript.RegExp")

    With regex
        .Global = True
        .IgnoreCase = True
        .Pattern = "\bis\b"  ' "is" という単語を探す
    End With
    
    Dim testString As String
    testString = "This is a test string."
    
    If regex.Test(testString) Then
        MsgBox "Pattern found."
    Else
        MsgBox "Pattern not found."
    End If
End Sub

文字列でパターンを置換するには:

Sub ReplacePattern()
    Dim regex As Object, replacedString As String
    Set regex = CreateObject("VBScript.RegExp")
    
    With regex
        .Global = True
        .IgnoreCase = False
        .Pattern = "\s"  ' 任意の空白文字に一致
    End With
    
    replacedString = regex.Replace("This is a test string.", "_")
    MsgBox replacedString  ' 出力: "This_is_a_test_string."
End Sub

ディープダイブ

プログラミング言語での正規表現の導入は、1970年代のUnixツールにまで遡ることがよくあります。VBAはVBScript Regular Expressionsライブラリを通じてregexを組み込み、ExcelやAccessのようにテキスト操作が重要とされないアプリケーションでもテキスト処理タスクの重要性を強調しました。

その力にもかかわらず、VBAでのregexは、PythonやJavaScriptなどのより現代的な言語の実装と比べて直感的でなかったり、パフォーマンスが劣っていることがあります。例えば、Pythonのreモジュールは名前付きグループやより洗練されたパターンマッチング機能を広くサポートしており、よりクリーンで読みやすいアプローチを提供します。しかし、VBAエコシステム内で作業している場合、パターンマッチングやテキスト操作を必要とするタスクに対して、正規表現は依然として貴重なツールとして残ります。Officeアプリケーションでの文字列を扱う際に、regexが提供する便利さと機能の面で、効率のトレードオフはしばしば無視できるものです。